分散学習で記憶力アップ PART1
復習してるけど、すぐに忘れて
しまう。そんな悩みを持った
ことはありませんか?
今回の記事を最後まで読んで
頂けると、より効率よく
覚えられる復習の仕方を
マスター出来ます。
分散学習をマスターすると、
1週間経つと忘れてしまう
ことでも1か月覚えて
いられるようになります。
復習の感覚を少しずつ伸ばす
今回紹介するテクニックは、
「分散学習」です。
科学の世界では
「クイズ化」と並ぶ
強力な手法と言われ、
その効果を確かめたデータは数
しれません。
簡単に言えば、
分散学習とは
「復習の間隔を少しずつ伸ばす
テクニック」のことです。
以前紹介した
集中学習と異なり、
特定のインターバルを
作りながら、
少しずつ脳に情報を
送り込んでいきます。
繰り返しになりますが、
私たちの脳は、
刺激を与えられたニューロンが
記憶のネットワークを
組み立てるまでに相応の時間を
必要とします。
レンガを積むには
モルタルが乾くのを
待たねばならないように、
情報が脳に落ち着くまでには、
必ず一定の時間が必要なのです。
逆に、もし私たちの脳が
すべての情報を
すぐに取り込めたら、
どうなるでしょうか?
ホテルでもらった
Wi‐Finのパスワード、
一週間前の買い物リスト、
もはや会うことのない人の
電話番号…。
これらの本質的には
不要な記憶が積み重なり、
いざ本当に大事なデータが
必要になった際に、
すぐに記憶の保管庫から
取り出せなくなって
しまうでしょう。
こうした事態を防ぐべく、
脳は時間をかけて
フィルタリングを行い、
「この情報はよく使うから
探しやすいところへ
配置しておこう」と
判断するのです。
そのため、分散学習では、
ベクトルの勉強をしたら
いったん他の科目に移り、
三日後にまた
ベクトルの学習に戻る
といった手順を
繰り返します。
このステップをふむと、
「三日前にやった
ベクトルの公式は
何だったかな?」
と思い出す状態が作り出され、
あなたのニューロンは
最大限に活性化。ここで初めて
勉強の内容に
刻み込まれていく訳です。
ベストな復習の
タイミングとは?
分散学習にはいろいろな方法が
ありますが、現時点で
もっとも精度が高いのは、
研究者の
ピョートル・ウォズ二アックが
過去の膨大なデータをもとに
考え出した
インターバル復習です。
1. 最初の復習は1~2日後に
行う
2. 2回目の復習は7日後に行う
3. 3回目の復習は16日後に
行う
4. 4回目の復習は35日後に
行う
5. 5回目の復習は62日後に
行う
このスケジュールは、
人間の記憶が薄れていく
時間の平均値をべースに
組み立てたもので、
記憶した情報の量が
90%まで減ったタイミングで
復習を行うように
設定されています。
長期的に勉強を行う場合は、
このペースで復習を
繰り返すといいでしょう。
ただし、これはあくまで
目安なので、そこまで
正確さにこだわらなくても
構いません。
もっとおおまかな基準が
欲しいときは、
「2×2のルール」を
使うのも手です。
こちらはもっと簡単で、
1. 最初の復習は2日後に行う
2. 2回目の復習は2週間後に
行う
3. 3回目の復習は2か月後に
行う
といったインターバルで復習を
繰り返します。
ウォズ二アック版より精度は
落ちるものの、より気楽に
取り組みたいときや、
そこまで
優先順位が高くない科目を学ぶ
際にはとても有用です。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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受け取って確かめてみて
ください。