自己解説で理解力アップPART1
参考書の問題が解けなかった
後で解答ページを見たら、急に
すべてを理解したような気分に
なった経験はないでしょうか?
しかし、この段階では分かった
つもりでも理解はしていません。
今回は、分かったつもりではなく
完全に理解するための勉強法を
紹介したいと思います。最後まで
読んで頂けると、普段の勉強で
より理解力を上げるヒントを
得ることが出来ます。
「WHY」と「HOW」の質問を
繰り返し、自問自答する
今回紹介するテクニックは、
「自己解説」です。
勉強で学んだ内容について、
自問自答を繰り返しつつ理解を
深めていくというのがこの
テクニックのポイント。
いったん基本的な学習を終えた
後で、復習のために使うときに
効果的な手法です。
「自己解説」で「もうわかった」
を克服する
「自己解説」の効果が高い理由は、
「流暢性の罠」という心理を
打ち砕いてくれる点です。参考書
の問題が解けなかった後で
解答ページを見たら、急にすべて
を理解したような気分に経験は
あると思います。
答えを見ればわかったような気
になるのは当たり前の話で、
実際はこの時点で解法はまだ
頭に入っておらず、知識としては
使い物になりません。
にもかかわらず、多くの人は
ここで「自分は最初から理解
していた」と錯覚します。
そのせいで、実際よりも高い
能力が備わったように思い込み、
いつまでも実力が身につかない
ままになってしまうのです。
これが「流暢性の罠」と呼ばれる
心理です。私たちの脳には、解答を
見てすぐに理解できた問題を
完全に頭に入ったものととらえ、
それ以上は学ばなくても大丈夫
だと考えてしまうバイアスが
かかりがちなのです。
「自己解説」は、この問題から
あなたを守ってくれます。実際に
やってみるとわかりますが、
どれだけ完全に理解したと
思ったテーマでも、いざ解説を
行うと自分で言葉に出来ない
ポイントが大量に見つかり、
軽く落ち込んでしまうほどです。
このショックがあなたの
理解度の判断を正し、復習や
練習の重要性を思い出させて
くれるはずです。
もっとも一般的な「自己解説」
のステップは、次のように
なります。
1 学びたい内容のリスト化
頭に入れたい内容をシンプルな
文章にまとめてリストにします。
「第二次世界大戦の流れを
覚える」「神経の仕組みを
理解する」のように、それぞれの
テーマを簡潔に表現して下さい。
2 「WHY」と「HOW」の質問
リストアップしたテーマに
ついて、それぞれ「原因(WHY)」
または「メカニズム(HOW)」
に関する質問を自分に
投げかけます。「第二次世界大戦は
なぜ起きたのか?(WHY)」
や「神経はどのように情報を
伝達しているのか?(HOW)」
など、テーマによって質問の
仕方をアレンジしてください。
3 確認テスト
ステップ2で作った質問の
答えを紙に書き出して、
正しいかどうかを
確認します。
このテクニックを、たとえば
「神経の仕組みを理解する」
というテーマに使ったらどう
なるでしょうか?
「ニューロンはどうやって
情報をやりとりんだっけ?
(HOW) えーと、確か樹状突起が
他のニューロンから信号を
受け取って、それが軸索を通って
いくんだよな。あれ?そうなると、
軸索から他の樹状突起に情報が
行くのはなぜだっけ?(WHY)
これはじかに信号がやりとり
するんじゃなくて、シナプスの
間を科学的な信号が…」
このように、自分で作った質問に
自分で答えていき、その間に
新たな疑問が湧いたら、また
別の質問をつなげていきます。
どうしても説明が思いつかない
レベルまでいきついたところで
終えてください(適当なところで
ストップして構いません。)
定期的に「自己解説」を行い、
知識のウィークポイントを
補強してください。
今回も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
PART2ではより効果を出せる
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